世界遺産 吉野山を観光、ケーブルカーと近鉄特急で帰宅【青のシンフォニーで行く日帰り吉野旅行②】

吉野駅からは吉野山に登りました。吉野山では金峯山寺と吉水神社にお参りし、昼食には柿の葉寿司を食べました。帰りは、日本最古のロープウェーで下山し、近鉄の「汎用特急」で大阪に戻りました。

 

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(吉野駅はそれなりの本数の特急が来ます)

 

 

金峯山寺と吉水神社にお参り

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(当日の「青のシンフォニー」号は売り切れでした)

 

 吉野山へは吉野山ロープウェーでの登ることができますが、徒歩で登ることもでき、今回はロープウェーの接続の都合上、徒歩で登ることにしました。ロープウェーの吉野山駅 (山頂側) までは、徒歩で20分ほどです。

 

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(一応登山道が整備されています)

 

 吉野山は古くから信仰を集め、多数の寺社が立ち並んでいます。また、古くから歴史の舞台に登場し、源義経が頼朝の討伐軍から逃れるときに通ったり、後醍醐天皇南朝の根拠地として活動したりしました。また、古くから桜の名所としても知られており、豊臣秀吉が花見に訪れたとも言われています。

 

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(くろがねでできた「黒門」)

 

 吉野山の総門である黒門を通り、大峯山寺に向かいます。大峯山寺世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」の一部となっています。現在、一般人が気軽に行くことのできる「大峯山寺」は「山下の蔵王堂」と呼ばれるもので、もっと奥地に「山上の蔵王堂」と呼ばれる別の本堂があるそうです。吉野山は歴史が長いだけあって、複雑ですね。「山下の蔵王堂」は立派な建物でした。

 

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(立派すぎて画角に収まり切りません)

 

 山登りで疲れたので、昼食に鍋焼きうどんと柿の葉寿司を食べました。うどんは温かく味が染みていて、柿の葉寿司は塩味が効いていておいしかったです。

 

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(うどんと柿の葉寿司と葛切り)

 

昼食後は吉水神社にお参りしました。こちらも世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」の一部です。後醍醐天皇を主神とし、南朝の皇居が置かれたこともあるそうです。

 

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(かつて皇居が置かれたこともある吉水神社)

 

吉野山ロープウェーと近鉄特急で帰宅

 帰りはロープウェーに乗って下山しました。吉野山ロープウェーは吉野大峯ケーブルとも言い、吉野山への観光路線であるとともに、吉野山の住民の生活のありとしての役割もあり、定期券も発行されているようです。開通は1929年です。ロープウェーは戦時中の金属供出の対象となり廃止されたところも多いのですが、吉野山ロープウェーは住民の生活の足であり、また後醍醐天皇を祀る吉水神社への参詣道であったことから供出を免れ、今でも開業当時の設備を使用しています。そのため、吉野山ロープウェーは現存する最古のロープウェーです。

 

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(ロープを支える柱はかなり古そうです)

2017年のゴンドラ事故によって運休し、バスによる代行運転が行われていました。その後、2019年3月に運転を再開しました。その後は、曜日によってロープウェーとバスを切り替えたり、紅葉のシーズンはロープウェーを増発したりと、複雑な運転形態をとっています。2019年冬から2020年春にかけてはロープウェーが運休しているはずでしたが、私が吉野を訪れた1月3日に限っては、ロープウェーの臨時運転が行われていたようです。2020年春の運休は3月6日までで、3月7日から運転再開するようです。吉野山ロープウェーに乗るためには、事前にホームページの「お知らせ」をよく確認する必要がありそうです。ロープウェーに乗ると、ほんの数分で下山することができます。吉野山ロープウェーは2台のゴンドラを使って運転されており、途中ですれ違います。

 

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(すれ違ったゴンドラ)

 

帰りの近鉄特急は「汎用特急」と呼ばれる一般的な車両でした。南大阪線吉野線系統は近鉄のほかの路線とは軌間が異なるので、正確には「汎用」特急ではなく、南大阪線吉野線用の専用車両なのですが、塗装は共通のようです。

 

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(近鉄の「汎用特急」)

 

「汎用特急」と侮るなかれ!近鉄特急には「一般車」にもフットレストがついていました!これはありがたいですね。とても快適であり、大阪阿部野橋駅までずっと眠っているぐらいでした…。近鉄の特急料金は距離別に設定されており、41 km - 81 km 920円ですが、南大阪線吉野線系統は特急料金が低く抑えられているようで、吉野駅大阪阿部野橋駅間 65 km で 520円でした。これはありがたいですね。

 

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(520円でフットレストが利用できます!)