「中央線130周年記念スタンプラリー」と「東小金井医駅開業55周年記念キーワードラリー」を掛け持ち【中央線130周年記念スタンプラリー①】

2019年は、甲武鉄道として中央線が開業して130周年にあたるそうです。1889年4月11日に新宿駅中野駅、境 (武蔵境) 駅、国分寺駅立川駅が開業し、8月11日に八王子駅まで延伸されました。その後、1890年に日野駅、1891年に荻窪駅、1899年に吉祥寺駅、1901年に豊田駅が開業し、1906年に官営鉄道となりました。現在複々線区間の終点である三鷹駅は、1930年に開業しました。中央線開業130周年を記念して、「中央線開業130周年記念スタンプラリー」が行われました。これは、新宿駅高尾駅間の20駅のスタンプを集めるものです。ちなみに、高尾駅は1901年に浅川駅として開業しています。今回は、このスタンプラリーの模様をまとめてみました。新宿駅三鷹駅間はあらかじめ集めていたので、記事になっているのは武蔵境駅高尾駅間の内容です。

 

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(都区内エリアに含まれる新宿駅西荻窪駅間ではもともとあった駅スタンプを押します)

 

武蔵境駅から自転車に乗って大回り

 朝10時、武蔵境駅のスタンプを押して本日のスタンプラリーをスタートします。武蔵境駅は、中央線が甲武鉄道として開業した当初からある由緒正しい駅です。武蔵境駅は、立体交差化事業によって高架駅になり、きれいに改装されて、当時のおもかげは残っていませんが…。

 

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(武蔵境駅前に展示されている銘板)

 

 駅前には、「境停車場ものがたり」と題して、武蔵境駅の歴史を記した銘板が展示されていました。中央線のこのあたりの区間は、線路が直線に敷かれています。もともとは、甲州街道か青梅街道に沿って線路が敷かれる計画でしたが、どちらの沿線にも反対され、当時民家が少なく、鉄道敷設にも賛成だった武蔵野村 (現武蔵野市) 付近に線路が敷かれることになりました。当時は民家もまばらでしたが、のちに都心と鉄道と結ばれていることから開発が進み、現在の発展につながっています。

 武蔵境駅のスタンプを押して、自転車置き場に向かいます。ここからはレンタサイクルで移動します。今回利用する「Suicle」は、JR東日本が運営にかかわっているレンタサイクルで、Suica で精算することができます。武蔵境駅東小金井駅武蔵小金井駅国立駅に「ポート」があって、そこで自転車を借りることができ、また各ポートで乗り捨てることができます。今回はこの「Suicle」の自転車を使って、東小金井駅まで移動します。

 

・JR東小金井駅開業55周年記念キーワードラリー

 

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(西武多摩川線新小金井駅でキーワードラリーのパンフレットをもらいます)

 

 なぜシンプルに中央線を西に向けて1駅ずつ進むのではなく、「Suicle」を利用するのか、理由を説明します。じつは、この日は「中央線開業130周年記念スタンプラリー」だけでなく、もう1つ、「JR東小金井駅開業55周年記念 小金井3駅 with 江戸東京たてもの園キーワードラリー」も開催されていたからです。東小金井駅は、1964年に開業しました。東小金井駅は地元住民の請願により開業し、建設費も全額地元負担で開業した日本初の駅だそうです。地元に愛されている駅ですね。この東小金井駅開業55周年を記念して、小金井3駅 (西部多摩川新小金井駅、JR武蔵小金井駅、JR東小金井駅) と江戸東京たてもの園を回るキーワードラリーが開催されていました (2019年11月15日から12月15日まで)。「中央線開業130周年記念スタンプラリー」だけでなく、こちらも回ろうと考えて、効率的な移動手段として自転車を選んだわけです。

 

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(西武多摩川線は単線ですが、列車の編成は長く、それなりの需要があるようです)

 

 武蔵境駅で自転車を借りて、西武多摩川線の線路に沿って新小金井駅を目指します。自転車の料金は1時間120円です。西武多摩川線沿線はのどかな雰囲気で、戸建ての住宅街や畑などが広がっています。新宿周辺とは違って空が広いです。10分ほどで新小金井駅に到着しました。ここでキーワードラリーのパンフレットをもらいました。

 西武多摩川線多摩川の砂利輸送を目的として計画され、多摩鉄道によって1922年に全通しました。その後、1927年に多摩鉄道が西武鉄道に吸収されたのに伴い、多摩川線も西武鉄道のものとなり、現在に至ります。このような経緯もあり、西武多摩川線は他の西武線の路線と接続していません。西武多摩川線には、武蔵境駅付近にJR中央線との渡り線があり、車両点検などの際はこの渡り線を通って西武鉄道車両基地まで車両が輸送されます。

 

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(赤い電車と黄色い電車、新小金井駅では列車行き違いが見られます)

 

 西武多摩川線新小金井駅は、小金井市内では一番古い駅ですが、開業当時、東北本線に「小金井駅」がすでに存在したため、「新小金井駅」として開業しました。駅舎はこじんまりとしていて、JRの駅とは雰囲気が異なります。西武多摩川線は全線単線で、新小金井駅にて列車の交換を行います。西武線と言えば黄色い列車のイメージですが、赤い列車が来たので撮影しました。京急線の列車をオマージュしたというわけではなく、「赤電塗装」という、かつて西武線で使われていた塗装のようです。

 

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(JR東小金井駅西武多摩川線新小金井駅はそれほど離れていません)

 

 新小金井駅から北上するとすぐにJR東小金井駅に着きます。「130周年記念スタンプラリー」のスタンプをもらい、「キーワードラリー」のキーワードを書き込みます。東小金井駅には後でもう一度訪れますが、今は急いで小金井公園に向かいます。

 都立小金井公園は都内最大規模の都立公園で、1954年に開園しました。園内には多数の桜が植えられていて桜の名所として知られているほか、バーベキュー場や体育館など、多数のレクリエーション施設があります。その中の1つに江戸東京たてもの園があり、「キーワードラリー」のチェックポイントの1つになっています。「江戸東京たてもの園」は、「失われゆく江戸・東京の建物」を保存する野外博物館で、江戸・東京の建物を中心に様々な建物が復元・保存されています。「千と千尋の神隠し」では、「江戸東京たてもの園」の建物が参考にされてことで有名です。とても興味深い施設ですが、以前訪れたことがあるので、今回はキーワードを書き込んだだけで後にします。

 

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(江戸東京たてもの園の受付、神社のような建物だなと思ったら寺社風建築だったようです)

 

 「江戸東京たてもの園」は、小金井公園の西部にあり、ここから南下して武蔵小金井駅に向かいます。武蔵小金井駅でもスタンプとキーワードをもらい、あわただしく東小金井駅に戻りました。東小金井駅近くの「ポート」で自転車を返却します。1時間で返却するつもりだったのですが、10分ほどオーバーして2時間分の料金を取られてしまいました…(といっても合計240円)。

 

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(この日は「中央線コーヒーフェスティバル」も開催されていました)

 

 東小金井駅ではこの日、「中央線コーヒーフェスティバル」が開催されていました。これに参加するために、私は毎朝飲んでいるコーヒーを断ち、コンディションを整えていました (笑)。「中央線コーヒーフェスティバル」には20弱のカフェが参加しており、1000円で5杯のコーヒーを飲み比べることができます。飲み比べることで、各店ごとにコーヒーの味が異なることがわかりました (←当たり前…)。どの店の方も丁寧に自店のコーヒーの特徴を解説してくださり、味わいながらコーヒーを楽しむことができました。

 

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(どのコーヒーもおいしかったです)

 

「キーワードラリー」の方は、すでに達成したので、東小金井駅で「キーワードラリー」の景品をもらって、中央線を西に移動します。武蔵小金井駅のスタンプはすでにもらってあるので、次は国分寺駅です。駅スタンプは改札の外に設置されているので、1駅ごとに初乗り運賃を取られてしまいます。このようにして駅を飛ばすことができると、なんだか得した気分になりますね。

 

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(キーワードラリーの景品をもらいました)