「富士登山電車」を堪能、復路も「ホリデー快速富士山」で【さようなら「ホリデー快速富士山」&「吉田のうどんきっぷ」で行く富士急線の旅⑤】

・「富士登山電車」で下吉田→大月

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(富士登山電車、富士山駅にて)

 

 「富士登山電車」は1200形電車を改造した車両です。なお、1200形電車は、京王5000系電車です。デザインは「富士山ビュー特急」と同じく水戸岡鋭治氏が担当しました。2両編成で1号車は内装が赤を基調とした「赤富士」、2号車が青を基調とした「青富士」となっています (外装は2両とも赤基調ですが…)。「富士山ビュー特急」は1号車が特別車で、2号車と3号車は座席が並んでいて着席定員を確保しているのに対し、「富士登山電車」は2両とも凝った座席配置で、座席定員は2両合わせて64席に絞られています。一方で指定席ではなく「定員制」で、お客さんは気に入った席を自由に移動することができるようになっています。また、便によっては席に十分に余裕があるようで、私が乗った土曜日の昼間の便はガラガラで、いろんな席を楽しむことができました。

 

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(サークル上に配置されたソファー席)

 

具体的には、一般的なボックス席のほかに、ソファー席や展望カウンター席、展望ロングベンチなどがあります。展望カウンター席と展望ロングベンチは、富士山の方向を向いていて、富士山の車窓を楽しむことができるように配慮されています。また、ベビーサークルや小さな子供向けのステップがついた富士見窓などもあり、多様なお客さんが楽しめるように工夫されていました。

 

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(富士山に向かって設置されたロングベンチ)

 

 「富士登山電車」に乗車するには着席整理券 (200円) が必要です。整理券は乗車駅で購入するか、富士急のサイトから Web 予約によって購入することができます。たった200円で、まさに「日本一ゆたかな登山電車」に乗ることができるので、かなりお得感があります。

 

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(「富士登山電車」4号は定刻通りに到着しました)

 

 私が乗車する「富士登山電車」4号は下吉田駅13:45発、ボックス席が空いていたので最初はそこに座り、カウンター席やベンチ席を移動したりして、最終的には先頭部のソファー席から全面展望を楽しむことにしました。1号車には富士山にちなんだ本棚が、2号車には限定グッズのショーケースがあり、車内を探検しても楽しむことができます。また、要所要所でアテンダントさんによる観光案内があり、沿線の名所を見逃すことなく楽しむことができます。あっという間に45分の乗車時間が過ぎてしまいました。大月駅14:30着。

 

 

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(前面展望で種車との交換を見ることができました)

 

・富士山ビュー特急で大月→河口湖、ホリデー快速富士山で帰宅

 大月駅を少しぶらぶらした後、再び「富士山ビュー特急」に乗車しました。特急「かいじ」から乗り換えてくるお客さんが来る前に並び、自由席を確保しました。富士急線の特急はJR東日本の特急と接続が図られているので、乗り換えのお客さんによってなかなかの乗車率です。

 

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(富士急線の大月駅は歩道に面しているので撮影しやすいです)

 

大月駅14:55発、ここまでのスケジュールが無事に終わったという安心感と疲労で少し眠ってしまいました。途中、車掌さんの富士山ビュースポットのアナウンスで起きて、すかさず写真を撮りました。「富士山ビュー特急」では、富士山がよく見えるポイントでアナウンスがされるとともに徐行運転を行うようです。

 

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(本日3回目の富士山ビュースポット、少し雲ができてました)

 

本日3回目の富士山ビュースポットです。富士山駅スイッチバックし、河口湖駅15:43着。

少しおなかがすいたので、河口湖駅売店で、食料を調達しました。これは帰りの「ホリデー快速富士山」で食べることにします。河口湖駅で、E247系500番台を記念撮影。河口湖駅は、富士山をバックに列車を写すことができるのでいい写真が取れます。また、先頭まで移動して前側からも撮影しました。満足して車内に移動します。

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(富士山、ホリデー快速富士山、富士山ビュー特急)

 

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(BOSO EXPRESS で運転されるホリデー快速富士山)

 

河口湖駅16:00発、行きの便は鉄道マニアと思われる方がほとんどでしたが、帰りの便は、子供連れなど、富士山の観光帰りという方の利用が多かったです。富士急線を50分ほどかけて走り、大月駅からJR中央線に入ります。大月駅では多数のお客さんが乗ってこられました。自由席はかなり混雑していたようです。大月駅を出ると、E257系500番台は本領を発揮して、かなりのスピードを出して走りました。富士急線内ののんびりとした走りとは比べ物になりません。

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(鳥沢鉄橋、田んぼがきれい!)

 

途中、鳥沢鉄橋を通ったので撮影、鳥沢鉄橋って中央線のもっと奥のほうだと思っていたのですが、大月よりも東京寄りにあったのですね。中央線内はビュンビュン飛ばして40分ほどで立川に到着、立川駅17:35着。立川駅では、多くの鉄道マニアが待ち構えていて、「ホリデー快速富士山」の写真を撮っていました。ここから自由席で新宿方面に向かう方もいたようです。

ホリデー快速富士山」はこの翌日の2019年3月10日で運転を終了、E257系500番台が富士急線内を走る姿はまだ臨時の「富士回遊」で見ることができますが、今後は貴重なものになっていくのではないでしょうか。

 

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(立川駅にて撮影)

 

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(ホリデー快速富士山、お疲れさまでした!)