「ホリデー快速富士山」と「吉田のうどんきっぷ」【さようなら「ホリデー快速富士山」&「吉田のうどんきっぷ」で行く富士急線の旅①】

今週のお題「卒業」

 「ホリデー快速富士山」は中央本線新宿駅富士急行線河口湖駅を結ぶ臨時列車でしたが、2019年3月16日のダイヤ改正をもって廃止されました。これに代わって、特急「富士回遊」が誕生し、快速列車から特急列車に格上げされた形です。 今回は、ダイヤ改正直前に「ホリデー快速河口湖」に乗車し、富士急行線乗り鉄した模様を紹介します。富士急線はJRに合わせてダイヤ改正を行いました。今回のダイヤ改正では、「富士回遊」の運転開始など大きなイベントが多く、電車の運転時刻が大きく変更になったようです。記事の中の列車時刻はダイヤ改正前のものです。

 

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(河口湖駅にて出発を待つ「ホリデー快速富士山」2号)

 

ホリデー快速富士山

 「ホリデー快速富士山」は、もともと「ホリデー快速河口湖」という名前でしたが、2013年に富士山が世界遺産に登録されたのを機に、「ホリデー快速富士山」に改められました。以前は189系6両編成によって運転されていましたが、189系の引退に伴い、幕張車両センター所属のE257系500番台5両編成によって運転されることになりました。6両編成から5両編成に減車されたことで、特に自由席の混雑が目立つようになったといわれています。

ホリデー快速富士山」は2019年3月16日のダイヤ改正によって廃止され、代わって、特急「富士回遊」が運転されます。「富士回遊」では自由席が廃止され、全車指定席になります。これによって、混雑の解消が図られているということなのでしょうか。3月16日のダイヤ改正によって、中央線の特急列車では自由席が廃止され、全席指定席になりました。乗車する列車が決まらないなどの理由で座席指定を受けたくない場合は、指定席と同額の座席未指定券を購入し、指定席の空いている席に座ることになります。

また、これにより、「ホリデー快速富士山」時代は主に土休日のみの運転だったのが、「富士回遊」になって毎日の運転 (平日2往復、土休日3往復) になり、大幅に増便されます。一方で、使用車両はE257系5両編成からE353系3両編成 (ただし土休日の1便はE257系5両編成によって運転) になり、1編成当たりの座席数は減少することになります。

快速から特急に格上げになることで乗車にかかる料金が高くなり、さらに自由席がないので必ず指定席分の料金を支払わなければなりません。そのため、「乗車券だけで乗れるから」乗車していた層は、「富士回遊」には乗らなくなるだろうというJRの判断で5両から3両に減車したのだろうと思われます。

 

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(「ホリデー快速富士山」は、「房総特急」の減便で余剰になった幕張車両センター所属のE257系500番台が担当していました。ちなみに、臨時「富士回遊」担当のE257系は一部塗装変更が行われたようです)

 

ホリデー快速富士山」は臨時列車なので、ダイヤ改正によって廃止されることも大きなニュースにはなりませんでした (もともと「臨時」で走っているだけですからね)。そのせいか、3月初めに空席を確認してみると、3月9日 (土) 分であれば、残り数席ながらも指定席に空きがありました。ちなみに、3月10日 (日) 分は満席でした。さすがに本当の運転最終日は人気だったようです。実際に、3月10日には車掌さんによるお別れ放送などもあったようです。とにかく、3月9日の指定席を1席確保して、今回の旅の開催が決定しました。

 

・吉田のうどんきっぷ

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(「吉田のうどんきっぷ」は10月1日から3月31日までの期間限定発売です)

 

 下り「ホリデー快速富士山」1号は新宿駅8:14発、河口湖駅10:26着、上り「ホリデー快速富士山」2号は河口湖駅16:00発、新宿駅18:04着です。あいだの5時間半は何をしようかと考えた末、富士急線内を乗り鉄しつつ観光することにしました。そこで、富士急線内のフリー切符を探しました。富士急線全線で使えるフリーきっぷとしては「富士急特急フリーきっぷ」があります。この切符は2600円で、富士急線内の普通列車と特急列車の自由席が2日間乗り放題になります。富士急線は大月―河口湖間が1140円なので、1往復と少し乗れば元が取れることになります。そのほか、富士急線の各駅から富士急ハイランド駅の乗車券と富士急ハイランドのフリーパスがセットになった「富士急ハイランドセット券」や、富士急線と富士山駅河口湖駅からのバスが乗り放題になる「富士山五合目フリーきっぷ」など、富士急には様々なフリーきっぷが用意されています。

 「吉田のうどんきっぷ」は2018年10月1日から2019年3月31日までの期間限定の発売で (2017年度にも発売された実績があるので、今後も冬季に発売されるものと思われます)、2700円で富士急線内の普通列車と特急列車の自由席が2日間乗り放題になり、また、5店舗で使えるうどん券400円分がセットになったきっぷです。つまり、「富士急特急フリーきっぷ」に比べて300円お得ということになります。「これはいいものを見つけた!」ということで、「吉田のうどんきっぷ」を使って、富士急と「吉田のうどん」を満喫することにしました。

 「吉田のうどんきっぷ」は富士急線内の各駅と、JR東日本の「びゅうプラザ」で発売されています。今回利用する「ホリデー快速富士山」のように、JRからの直通列車で富士急線内を移動する場合は、あらかじめ「びゅうプラザ」で買い求めるように案内されています。

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(きっぷを用意したら、いざ出発!)