開園50周年の京急油壺マリンパークへ【京急油壺マリンパークきっぷ②】

京急油壺マリンパークは2018年4月27日に開園50周年を迎えました。全体的に施設は古めですが、油壺マリンパークならではの展示が多数あり、大満足でした。

 

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(京急油壺マリンパーク、入口はこじんまりとしています)

 

・昼食後、油壺マリンパーク

 三崎口の駅前はバスターミナルになっており、各方面にバスが出ています。観光案内所があったので昼食を食べられるところはないか聞いてみました。三崎口といえば「三崎マグロ」ということなのか、三崎港へ行くことを進められました。しかし、油壺と三崎港は少し離れており、徒歩で2か所を移動するのは難しそうです。京急油壺マリンパークきっぷで乗れるバスは、三崎口油壺マリンパーク間の往復のみなので、三崎港までのバスには乗れません。三崎港まで行くのなら、みさきマグロきっぷを利用しましょう。今回は油壺マリンパーク近くの「あじろ亭」というお店で昼食をとることにしました (親切に対応してくれた観光案内所の方、すいません)。

 

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(三崎口のバスターミナル)

 

 三崎口のバス停は、特快から吐き出された乗客でいっぱいになっていましたが、観光案内所によっていたことでうまく混雑を避けることができました。列の前の方に並ぶことができたので、バスでもうまく座れました。三崎口から油壺マリンパークまでは15分ほどです。油壺マリンパークから歩いて5分ほどで「あじろ亭」です。「あじろ亭」では、窓から子網代湾の景色を眺めることができます。今回は新しく購入した望遠レンズ OLYMPUS M. ZUIKO DIGITAL ED 40-150 mm F4.0-5.6 の試し撮りも兼ねた旅だったので、料理を待っている間、ここぞとばかりに子網代湾のヨットやボートを撮影しました。頼んだ料理は「マグロ丼定食」1500円でした。

 

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(ボート)

 

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(ヨット)

 

 油壺マリンパークには、3枚つづりの京急油壺マリンパークきっぷのうちの1枚を見せることで入場することができます。きっぷを見せると受付の方がメモ帳をくれました。これは京急油壺マリンパークきっぷの特典で、毎日先着35名だけがもらえるものです。この日は日曜日で、入場したのは12時頃だったので、日曜日の昼時までに京急油壺マリンパークきっぷを利用した方が35人にも満たなかったということです。こんなにお得なきっぷなのにもったいない… (メモ帳を受け取ったときはそう思ったのですが、昼食に三崎マグロを食べることを考えると「みさきマグロきっぷ」の方がむしろ魅力的であり、こちらの利用者もいたのかもしれません)。

 

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(京急油壺マリンパークきっぷ入場者 1日35人限定のメモ帳)

 

 京急油壺マリンパーク京急電鉄100%出資の水族館です。敷地面積は比較的広いですが、いわゆる「水族館」といわれる、魚を水槽に入れて展示するスペースはそのうち一部で、イルカショーのプールやペンギン飼育スペース、アシカ飼育スペースなどが園内に別棟で点在しています。1968年に開館した当初は「東洋一の水族館」と宣伝され、入場者数も多かったですが、近年は入場者数が減少傾向にあります。神奈川県内だけでも八景島シーパラダイス新江ノ島水族館があり、都心にも複数の水族館ができましたから仕方のないことかもしれませんね。

 

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(ムカシホオジロザメの歯形がお出迎え)

 

 水族館スペース「魚の国」は、相模湾の魚など地元の魚を中心にして展示していました。ここでは開園50周年を記念して、「油壺マリンパークの歴史展」と題してパネル展示が行われていました。京急油壺マリンパークは、東京大学農学部水産学科の末広恭雄の科学小説「サーカス水族館」がもとになっており、この小説を読んだ京急電鉄専務の石井千明が末広恭雄に働きかけて開園したそうです。また、ダイオウイカメガマウスザメの研究を始め、ユニークな取り組みが多数行われていて、とても勉強になりました。1つ勉強になった点として、「三崎マグロ」は沿岸でとれたものではなく冷凍品である、ということが挙げられます (わざわざ三崎港近くの水族館で強調しなくても、と思いましたが…)。

 

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(「サーカス水族館」)

 

 野外の「ペンギン島」にはイワトビペンギンが多数飼育されていて、望遠レンズの格好の被写体でした。

 

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(イワトビペンギン)

 

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(向かい合うイワトビペンギン)

 

屋内大海洋劇場「ファンタジアム」ではイルカとアシカのショーが行われます。イルカショーでも望遠レンズが大活躍し、イルカがジャンプする瞬間をとらえることができました。魚の展示を鑑賞するだけでなく、このようにイルカのショーなども楽しむことができるのが水族館の良いところだと思います。

 

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(バンドウイルカのジャンプ)

 

かわうその森」にはフクロウがいて、こちらもいい被写体になってくれました。ちなみにカワウソはショーケースに展示されていて、「かわうその森」の中にはいませんでした。カワウソの生息環境を再現しているとのことです。展望台からは、相模湾の美しい眺めを見ることができました。

 

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(「かわうその森」にいたフクロウ)

 

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(トビは野生です)